今日のような風が吹くと、外部のメッシュシートが飛ばされないようにしないといけないので・・・、
外観が見える状態になる。改めてなかなか良い色具合。
逆にもう一回塗って濃くなり過ぎないようにしないといけないくらい。
内部ではクロスを貼る前に木部の塗装中。今回はワトコ。
オイルなので、木の種類によって色の濃さが変わってくるため、
どの木がどのくらいの色になるか、想定しながら設計することになるのが難しいところ。
展開図を書いて検証しておかないと、出来上がってから後悔することになる。
明日は現場で残りのクロスを決める打合せ。
内部の写真はその時に・・・。
午前中、棟梁に電話した時、「書斎を塗り始めましたよ」と聞いたので、
さっそく確認に行ってみると、壁のみ1回塗り終わったところ。
別にプロフェッショナルの左官屋さんが塗っているなら心配ないのだが、
塗っているのは施主自身とあっては、不安百倍・・・（苦笑）。
しかも塗っているのが、
「うま～くヌレール」
ネーミングした人には本当に申し訳ないが、もう少しネーミングを頑張った方がいいと思う。
名前のわかりやすさも大事だが、他にも建築関係では「たすか～る」とか「オリロー」とか・・・。
しかし、心配をよそに・・・、意外に綺麗に塗ってある。お世辞抜きでお見事。
せっかくなので、トイレとサニタリーも塗ってはどうだろうか？
臭気や湿気の多いところほど、漆喰効果もあるはずなので。
これからトイレとサニタリーを塗るとなると、時間も結構かかると思うが。
こちらはリビングに設えたPCテーブル。
せっかく窓が大きく庭に面しているので、PCテーブルも窓際に。なんとなくcafeっぽい。
テーブルの下に小振りの収納と、テーブル上部には照明も設置してある。
こんな感じのPCテーブルだと、椅子選びもさぞ気合いが入ることだろう。
休日の朝、ここで美味しいコーヒー飲みながら、施主がPCを使っている姿が目に浮かぶ・・・。
見ているサイトはもちろん、ボクのブログだと思うが（笑）。
午前中、銀行へ住宅ローンの相談へ行く。
ローンについてはわからない事も多く、銀行によって内容も変わるので、
今までの経験の中から、一番合いそうな銀行をチョイスしてお薦めする事が多い。
午後からは大沼町の打合せだったので、途中田彦へ寄り、残工事の打合せ。
外壁の板貼りもあと少しとなり、残りは家具の製作。
キッチンと一体になったダイニングテーブル。
ダイニングテーブルを探すとなると、なかなかすっきりとしたデザインのテーブルが無く、
あったとしても非常に値の張るものになるので、
結局現場で作ってもらうほうが良い事が多い。他の家具との色合わせも出来るので。
午前中、田彦の現場で施主と打合せ。
着々と貼られている外壁をみんなで見上げ、
「すごく良い色だねぇぇぇぇぇ・・・・・」と高評価を頂く。
破風（屋根の端部のシルバーの帯状の部分）の見付寸法を、
通常のサイズよりずいぶん大きい360mmとしたのも、
屋根の広さ・長さからすると適正な寸法に見える。
内部ではキッチンと一体になった造作のテーブルの墨出し（床の青い線）。
薪ストーブとの空き寸法やまだ選定中の（苦笑）ソファとの関係も考慮し、
慎重に位置を決めていく。
設計とは、突き詰めると個々の寸法を決めていく過程の事で、
それを決めた根拠がはっきりしている事もあれば、
設計者の経験や個人的な判断による事もある。
当然、設計者として悩むのは後者になり、この判断を避けて通ると・・・、
ありきたりの住まいになる。
設備の品番決めたり、床壁天井の仕上げを決めたりという、
目に見えるモノの判断は施主でも出来るが、
目に見えない寸法を決めるのは100％設計者の責任で、
実際、例えば「なぜこれだけの天井高が必要なのか」と聞かれても答えようがない時もある・・・。
しかし、設計の打合せを何度も重ねていくと、
施主と設計者の間には、そういう目に見えない事に対しても、
お互い理解しあえる信頼関係が出来てくるようになる。
4月末に竣工なので、大工さんたちの作業は今月いっぱいとなる。
今日は大工さんが4人で作業中・・・。
外壁もどんどん貼られている。出来高1／4～5くらい。
大工さん二人で貼っているので、進捗も早い。
悩みに悩んで決めたキシラのオリーブ色は、サッシや板金のシルバーとの対比が良い感じ。
内部では杉板を貼っているところ。
床に貼っているオークのフローリングも壁に貼っている杉も木目が綺麗なので、
色はつけずにワトコオイルを塗るくらいにして、木本来の色を出す方が上品に仕上がりそう・・・。
そんな事を考えていると、窓の外に大工さんの姿・・・、
と思ったら・・・、どこかで見覚えのある電気屋さん（笑）。
作業場では外壁材の塗装中。
塗装しているのはキシラデコールのオリーブ。
こちらは2回塗った状態。ウォールナットより木目が出る感じがする。
ややアンティークっぽくも見えるので、イメージ通り。
このまま乾燥させて貼った後、
最後に足場をはずす前にもう一度塗ることにしているが、
最後に一回はかなり染み込むので、濃すぎないかどうか、
塗る前に再度、現場で調整したい。
東大野のあと、F邸に行ってみると、玄関ドアの枠を製作中。
玄関ドアも言うまでもなく外部の建具なので、気密性や耐候性を考えると、
あまり木製にはしたくないところ。
ただ・・・、どうしても、設計の打合せをU邸でするので、
引きずられて玄関ドアを木製にしたいと希望される時がある。
その場合、いろいろと木製ドアの悪いところを一通りご説明して（苦笑）、
それを承知して頂いた上、採用する事になる。
で、今はその玄関ドアの枠を作ってもらっているところ。
カッコイイのは間違いない。
その後も順調に薪割りは進んでいる模様（笑）。
焚き付け用に枝も整理し、薪の太さも良い感じ・・・。
これなら、あと・・・3回くらい薪割りすれば次の冬は越せそうか・・・（笑）。
U邸に来たことのある人にはお馴染みの、通称部室ロッカー。
水回りや寝室の前室・廊下に備え付けられた家族人数分のクローゼットの様子が、
何となく学生時代の部室のロッカーのような雰囲気なのでそう呼んでいる。
こうする事で廊下が機能を持ち、単なる通過空間ではなくなるので、
使い勝手上は機能的になり、面積的にも合理的になる。
住宅に限らず、建築のプランニングをするとき、まずは機能的、合理的なプランを作って、
そこから少しずつ崩したり、意外な部分を作ったりするようにしている。
その時大事なことは、固定的な価値観に拘らない事。
意外に無意識のうちに今までの自分の体験した空間を「正」と信じて、
プランが動かなくなる事が多いので。
プランニングを決定するのは・・・、優先順位だと思う。
サッシの枠がほぼ終了し、内部の木建の枠製作に入っている。
F邸に限らず、内部の建具は引き戸を多く使うので、大工さんの手間も時間も結構かかる。
加えて家具の製作も多いので、優先順位を考えると、
工期やコストが厳しい場合は既製品にならざるを得ない部分だが、
今回は全て製作してもらっている。
建具屋さんに作ってもらう建具も既製品の建具も一長一短なので、
現場に応じて使い分けるようにしている。