久々に稲田の西念寺を訪問。
一昨年の夏、太鼓堂を改修・増築する際、
出入りの大工さんを通じて仕事をする機会があったのだが、
今回は直接住職からの電話が来た。
うちの事務所はボクが独立する前からオヤジが20年、
建築の設計をしていたので、数はずいぶん少なくはなったが、
今でもたまにこういう仕事が来ることがある。
久々に見た太鼓堂は午後の柔らかい光が当たってとても綺麗・・・。
2階建ての部分を改修、平屋の寄棟の部分を増築したのだが、
2年建ったくらいでは、漆喰壁の北面に苔も無いし、汚れも全くない。
外壁の汚れというのは、素材に関係なく、
むしろ軒の出の方が重要だという事を再認識させられた。
伝統的な建築からはまだまだ色々と学ぶべきことがあるようだ。
こういう経験は、しっかりこれからの仕事に役立てていきたい。
住職からのお話は、今回、もう一棟、建て替えたいところがあるので、
その図面を描いて欲しいということ。
小規模な建築だが、今まで全く経験の無いものなので面白そう。
住職の要望としては規模は現状維持で、
他には「簡素にして品格のあるものを」と言うことだけ。
これをボクに依頼して頂く事自体は大変光栄な事ではあるが、
「簡素にして品格ある」建築の設計ほど難しい設計はない・・・。
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