これから住まいを建てようと考えている人の多くは、
まずどこのメーカーにするか、というのがスタートライン。
一通り住宅展示場などを見て回り、
価格と出来映えにギャップを感じた人は他の方法で建てることを考える。
もっと安く建てられるメーカーを探すか、
地元の工務店で建てるか、ということになる。
この時点で設計事務所を探す人は皆無(笑)。
工務店と一言で言っても、大きく分けると2つに分けられ、
カテゴリーとしては「大工型工務店」と「商社型工務店」と言うか、
「モノ創り型工務店」と「モノ売り型工務店」と言うか・・・。
モノ創り型工務店は、今の社長が元々大工で今も現場を仕切りながら、
息子もしっかり大工を継いで、在来木造住宅の技術を継承している。
商売っ気は全くないので、当然自社のWebSiteや、展示場などあるわけ無く、
せいぜい作業場の横に事務スペースがあるくらい。
それでも仕事の良さ、腕の良さから、口コミで受注を継続している。
そしてなんと言っても価格の安さ。会社の経費や現場の経費がかからない分、
見積も安い。湯崎M邸の柳橋建設や緑ヶ丘K邸の前崎建築などはこの典型。
利益率はおそらく5~10%くらいのはず。
モノ売り型工務店は、現在の新しい技術を積極的に取り入れ、
仕上げや断熱、工法など、様々な「モノ」を売る。
これらの工務店は現場監督がいて、現場の運営もしっかりしており、
工事の監理者としての立場で見た場合、安心出来る部分でもある。
会社のWebSiteなどもあり、メーカーほどではないが、店構えもしっかりしており、
見積の価格としては経費がかかっている分、利益率の設定も高いはず。
工務店を選ぶ場合、どちらが良いとは一概に言えないので、
自分がどんな家を建てたいのか、それに合った工務店はどんな工務店か、
じっくり考えてみる必要があると思う。
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